食品分析研究者としての基礎を築いた聖徳大学大学院時代。今は、教育と研究そして育児に奮闘の毎日。(翠川美穂さん)
19.07.25
翠川美穂さん 聖徳大学人間栄養学部 専任講師
博士前期課程2007年3月修了
博士後期課程2010年3月修了
大学1年の時から食品科学研究室に通い、実験のお手伝いをしていました。学園祭での研究発表や卒業論文の作成に向けた食品成分分析に楽しみながら取り組んでいました。当時は管理栄養士専攻に食品分析を詳しく学ぶ科目がなかったこともあり、大学院で食品の成分や機能、それらの分析について学びたいと思い大学院に進学。博士前期課程と後期課程を修了し、研究者の道につきました。
博士前期課程では、14種類の苦丁茶について微量元素を含むミネラルと遊離アミノ酸を定量し、抗酸化活性、抗変異原活性などの機能性を分析。博士後期課程では、農研機構食品総合研究所(現農研機構・食品研究部門)で、高度な分析を最新機器で行い、その分析方法を専門家から直接教えてもらうことにより、専門性をさらに高めました。
博士号取得後は聖徳大学の助手を務めた後、今は専任講師として基礎化学実験や食品科学実験Ⅱ(食品加工実習)などの科目を担当しているほか、農林水産省の2件の委託プロジェクトにも参加しています。2019年4月に育休から復帰し、1歳の長女の育児と教育・研究の両立に奮闘しており、これから研究を目指す後輩たちの模範になれればよいなと思っています。