学部・教職大学院5年課程プログラム参加者インタビュー1
25.11.17
聖徳大学には「学部・教職大学院5年課程プログラム」があります。このプログラムでは、学部入学から5年間(学部4年・教職大学院1年)で学士号および教職修士号を取得できます。参加者は学部4年次から大学院科目を履修し、翌年教職大学院に進学後、1年間で教職修士号を取得することができます。また、履修単位を満たすことで幼稚園、小学校、特別支援学校の専修免許状を取得することも可能です。
今年度は2人の学部4年生がこのプログラムに参加しています。今回はKさんに、学部・教職大学院5年課程プログラムの感想や学びの成果などについてお話を伺いました。
――はじめに、なぜ学部・教職大学院5年課程プログラムに参加しようと思ったのですか?
Kさん:私はもともと高校生の時から将来は大学院に進学し、より深く教育について学びたいと思っていました。ただし、大学卒業後すぐに進学するのではなく、一度学校現場に出てから現職教員として大学院に進学しようと考えていました。そうした中で、聖徳大学には学部・教職大学院5年課程プログラムがあること、このプログラムに参加すると大学院を1年間で修了できることを知り、ぜひやりたいと思いました。教師になる前に、大学院で授業づくりや子ども理解についての専門的な力を身につけようと思いました。

――実際に、参加してみた感想はいかがでしたか?
Kさん:想像していた以上に学びが深く、刺激的な日々を過ごしています。特に、一緒に授業を受けている現職教員の院生の皆さんから学ぶことが多くあります。大学院の授業では学部の時よりもディスカッションが多く取り入れられているため、現職教員のリアルな意見を聞くことができます。今までは十分に理解できていなかった「理論と実践のつながり」を実感することができています。

――大学院の授業で印象に残ったことはありますか?
Kさん:特に印象に残っているのは、教育経営基礎演習の授業において「自分がどんな学校をつくりたいか」というテーマで、20分間のプレゼンテーションを行ったことです。学部生が考えていることと、現職教員の院生の皆さんが考えていることが全く異なり、その視点の違いがとても興味深かったです。
――将来、教員になった時に、大学院での学んだことはどのように活かせると思いますか?
Kさん:大学院の授業で幼小連携について学びましたが、学部では幼稚園について学ぶ機会がほとんどなかったので、初めて知ることばかりでした。幼児教育における子どもを見る視点は私にとってとても新鮮で、将来子どもたちに関わる時に活かせると思いました。ちなみに、授業で現職教員の院生の皆さんの考えに触れることができたことは、教員採用試験の面接や場面指導でとても役に立ちました。院生の皆さんにも応援していただき、おかげさまで今年、東京都の教員採用試験に合格することができました。大学院進学のため、教員になるのは1年猶予していただく予定です。
――今、学部・教職大学院5年課程プログラムへの参加を検討している人にアドバイスはありますか?
Kさん:このプログラムに参加すると、学部4年生の段階から大学院の授業を履修することになり、学部の卒業研究と大学院の授業の課題を両立しなければいけないことが大変です。でも、その分、得られる学びや経験はとても大きいです。「もっと学びたい」「良い先生になりたい」という思いが少しでもあるなら、挑戦してみる価値はあると思います。もし参加するか迷っている人がいたら、実際に参加している先輩の話を聞いたり、説明会に参加したりして、自分のイメージを具体的にしてみることをおすすめします。不安もあると思いますが、それ以上に得られる学びや成長があります。


























