オンラインで開催した聖徳大学大学院教職研究科の新入生ガイダンス
20.05.09
2020年5月7日午後1時から、聖徳大学大学院教職研究科の児童教育コースの新入生に対するガイダンスが行われた。例年ガイダンスは大学内の教室で行われてきたが、新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から今年はオンラインでの開催となった。
緊急事態宣言により大学キャンパス内への学生の立入りが禁止された中でどのように新入生ガイダンスを行うかを検討した結果、テレビ会議システムを使って一同が会する形で実施することとなった。しかしその準備は容易ではなかった。入学式が取りやめになった今年、一度も面識のない教員と新入生が郵便やメールでやり取りをして、ようやく今日の当日を迎えた。
担当したアドバイザー教員の献身的な準備の甲斐もあって、蓋をあけてみたらほとんどの教員と新入生がつながることができていた。会議システムへのログインが許可されない、音声が聞き取れないといった参加者もいたが、定刻の20分後には4名の新入生全員がオンライン会議につながり、予定していたメンバー全員が揃うことができた。
ガイダンスでは、冒頭に教職研究科長が大学院の趣旨を述べ、児童教育コース主任と幼児教育コース主任から一言ずつ挨拶があったあと、4名の新入生の自己紹介が行われた。画面上でお互いの顔を見ながら行なうことができたことにより、初対面でありながら皆、親近感を持つことができた。その後、配布された履修の手引きや学修・研究カルテを見ながら、研究テーマの設定の仕方、科目の履修の仕方、派遣元への都や県への届け出などに関する詳細な説明も行われた。新入生はネット上、リアルタイムに質問ができ、それに教員が回答するといった形で進み、教員、学生双方にとって得るものが多いガイダンスとなった。
午後6時からは、幼児教育コースの新入生に対するガイダンスも行われた。こちらもアドバイザー教員の献身的な準備のおかげで、6名の新入生全員がつながることができた。さらに、さながら大学内で説明を受けているように、遠隔地の大学院生のパソコンの画面上にパワーポイントが映し出され、理解しやすいガイダンスを実施することができた。
結局、新入大学院生全員に対し会議システムを用いたリアルタイム授業が可能であることがわかり、本日の試みはこれからオンラインで大学院教育を実施していくための大きな一歩となった。本学の教職大学院の特徴は、小学校教員を対象とする児童教育コースと幼稚園教諭を対象とする幼児教育コースが並存していることである。幼少連携が重視されている今、両コースの院生の交流が活発に行われ、全国の範となるような連携モデルが構築されることを願っている。