「教職・教員倫理演習」の実践報告
21.03.12
秋学期土曜日2限に幼児教育コース・児童教育コースの専門教育科目「教職・教員倫理演習」を金子英孝・山崎奈々絵・染谷由之の3名のオムニバス形式で、Web会議システム「Teams」を用いた同時・非対面のリアルタイムオンライン授業を実施している。受講生は、幼児教育コース2名と児童教育コース4名、計6名である。第1回のオリエンテーション後、第2回から第5回は、「教員に求められた倫理性」について戦前・戦後初期・現代に分けて演習を行い、第6回から第10回は「人権に対する我が国と外国との比較」や「人権教育や人権感覚についての理解」についての講義や意見交換を行った。特に人権感覚について東京都や和歌山県教育委員会の人権教育資料を活用し確認したうえで「各園や学校で実際に行う人権研修の進め方」について発表を行った。第11回から第13回は「服務事故の実際」「服務と法令」についての演習を行った後、「学校や園が行う服務事故防止策等」について検証した。本講座のよいところは、幼稚園教員と小学校教員が共に学ぶことで、異なる立場や職場環境において、より効果的な倫理研修の在り方についての提案がなされていくことである。第14回からは、院生一人一人が、教員倫理に関する各自の問題意識をもとに、プレゼンテーションを行っていく予定である。
(文責: 染谷 由之)