教職研究科 │ 聖徳大学

「社会科の指導法研究」授業報告

21.07.01

「社会科の指導法研究」(選択。春学期金曜2限)は、現職小学校教員である児童教育コース1年課程の学生が履修しております。本授業は、Web会議システムTeamsによるオンラインで実施しています。

 

本授業では、「本質的な問いに基づく社会科の授業づくり」を中心テーマに据えて、小学校社会科の授業づくりおよびその指導法を検討しています。小学校社会科の授業を考えるにあたり、既存のカリキュラムや教科書「を」出発点にするのではなく、児童から発せられる問いや、教員の立場で児童に伝えたいこと・考えてほしいことを可能な限り挙げ、授業担当者と受講者が対話をしながら丁寧に掘り下げます。

受講生は、教育現場での経験を振り返りながらアウトプットし、担当教員と対話を重ねながら、授業の核となる「問い」を導いていきます。「問い」が思い浮かんだら、それがどの学年のどの単元で実施するのがふさわしいのかを具体的に考えていきます。

その「問い」を立てることは、一筋縄ではいきません。数回の授業を費やしながら、何度も何度も練り直して、ようやく一つの「問い」が立てられ、授業案へと組み立てることができるという具合です。

授業担当者としても、小学校社会科の授業づくりでは、1時間の社会科の授業で完結させることが必ずしも相応しいとは限らないこと、他教科との教科横断カリキュラムとして実施したほうがいいケース、単元で完結させるだけでなく、その学年全体の教育活動に位置付けたい方がいいケースなど、さまざまな気づきがありました。本授業が終わる頃、いったいどんな新たな社会科の授業案が生まれるかを楽しみに、根気よく取り組んでいきたいと考えています。

 

(文責:萩原真美)

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