教職研究科 │ 聖徳大学

院生が行く2~プログラミング授業実施校視察~

21.12.08

 11月15日(月)、晴天のもと、流山市において産官学連携のプログラミング授業がマスコミ向けに実施されるということで、流山市教育委員会からお声がけをいただき、流山市立東小学校に行ってきました。
まず、小学校3年生の授業を参観しました。体育館にテーブルが並べられ、テーブル1台に二名の児童が、防災頭巾を座布団代わりに使用して、座っています。テーブルには、これから使用する教材が並べられています。参観する方も、これから何が始まるのだろうか愉しみな気持ちになりました。

教材は写真のとおりです。先生は、大型スクリーンに映し出された映像や、ホワイトボードを使って授業を進めます。「一歩進む」や「右を向く」などのカードを自分で並べ、そこを一度ロボットが通りプログラムをインプットすることで、迷路をその指示に従って進んでいくことができるようになる、そのプログラム作成をする授業でした。徐々に難しくなり、考え方も複数考えられるプログラムにも挑戦していく子どもたちの眼差しは真剣そのもの。成功するとガッツポースをとる場面も見られました。

5年生は、家庭科室での算数の学習。多角形の図形をプログラミングによりロボットが作図することを通して、より複雑な多角形の作図を行います。本日の課題は、七角形を作図すること。多角形の作られ方のルールを見つけ出し、その学びを活用して、作図のプログラミングを開始しました。小数点になった数値を活用したプログラムで、図形が不完全になり、頭をかしげている場面も見られ、東京理科大生のサポートを受けながら試行錯誤して作図を進めていました。小数点を使うのではなく分数を活用することを見つけ出した子どもによる説明により、できたと喜びの表情が増えました。教え合い、学び合いの場面がたくさん見られました。

この日は、マスコミへの披露を兼ねての授業公開。NHKやJcom等、たくさんの報道関係者が、写真をとったり、動画をとったりしていました。テレビニュースでも放映されたものと思われます。
本学から、児童教育コースの2名の院生と、南部教授と私の4名で参加させていいただきました。
どの子も関心を持って取り組んでいる姿に、これからさらに力を入れていることの必要性を感じる訪問でした。
参観した院生2名からは以下のような感想が寄せられました。

渡邊 晋
「子どもたちにプログラミング的思考を身につけさせるための、自分の知らない様々な機器が開発されていることを改めて知りました。今ではたくさんの企業が補助教材を開発してくださっていますが、その熱意を受けて、我々教員はその教材をどう効果的に子どもたちの成長のために取り入れていくかをもっと考えていかなければならないなと思いました。今回そうした新しい機器の実際に動く様子やそれを授業に取り入れた実践を間近に見ることができ、大変貴重な機会になりました。」

鈴木 昭生
「流山市の産学官連携のICT教育の推進を参観することで、GIGAスクール構想における学校での先進的な取り組みについて学ぶことができました。カリキュラムマネジメントの3つの側面の一つである,『地域と連携し,よりよい学校教育を目指す』」を実践されており、プログラミング教育の先進的な取り組みから教育資源の活用の効果が示されておりました。自校においても、カリキュラムにどのように位置づけていくか、考えるきっかけとなりました。」

このような学びは、生きた学びとして、教職大学院では大切に考えております。「院生が行くNo.2」はいかがでしたか。次回は、どちらにうかがうのでしょうか。楽しみですね。
(文責:堀子)

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