授業紹介「教育行政特論」
25.01.14
教育の実践は、学校種に関わらず教育行政と強いつながりがあります。一方で、学校現場にいると、教育委員会等が現場から遠い存在に感じることもあるものです。「教育行政特論」では、日々教育行政で職務を行っている方を講師としてお迎えし、教育行政の具体を学ぶ内容となっています。
その一コマを、柏市立教育研究所金岡幸江所長のご講義の回からご紹介します。
金岡所長からは、柏市教育委員会の役割や組織、その中で教員研修を担っている教育研究所の組織や研修体系等の講義をいただきました。さらに、柏市における幼保こ小連携(幼稚園、保育所、こども園、小学校の連携)についてお話しいただき、研修会で実際に行っているワークを実施しました。
幼児教育施設での子どものエピソードを基に、視点に沿って自分の考えを付箋に書きます。
各自の意見を話しながら付箋を貼り、感じたことや考えたことを語り合います。
当日は、幼稚園、小学校、中学校と学校種が異なる院生が参加しました。同じエピソードを扱っても多様な観点から考えが語られ、新たな気付きや考えの広がりが見られました。また、幼児教育の理解につながる場面ともなりました。多様な立場から語り合うこと、子どもの姿を真ん中に、発達や学びをつなぐことを一緒に考えていく大切さを実感する時間となりました。
様々な講師の方から、域内の子どもたちのよりよい成長への願い、それを支える幼稚園をはじめとする学校等や先生方へのエールに基づいた施策の展開、携わる行政の方々の熱い思いを直接受け取ることで、教育行政に関する理解を深める機会となっています。
(文責 河合)