学部・教職大学院5年課程プログラム参加者インタビュー2
25.12.05
聖徳大学には「学部・教職大学院5年課程プログラム」があります。11月17日の記事に引き続き、今年度このプログラムに参加している学部4年生にインタビューしました。今回はTさんに、学部・教職大学院5年課程プログラムの感想や学びの成果などについて伺いました。
――はじめに、なぜ学部・教職大学院5年課程プログラムに参加しようと思ったのですか?
Tさん:私は特別支援学校の先生になりたいと思い、聖徳大学に入学しました。教育実習などを通して、現在の学校現場では子どもたちのニーズが多様化していることを実感するうちに、大学卒業後すぐに教師としてしっかりやっていけるか、少し不安を感じるようになりました。そんな時、聖徳大学の学部・教職大学院5年課程プログラムを知りました。大学院で専門的な知識や実践的な力を身につけ、教師としての土台を固めることで、より自信を持って多様なニーズをもつ子どもたちと関われるようになると思いました。また、このプログラムでは大学院を1年で修了できるため、経済的な負担が小さいことも魅力の一つでした。他にも多様な経済的支援が受けられることがわかり、参加を決めました。

――実際に、参加してみた感想はいかがでしたか?
Tさん:大学院の授業は、学部の授業とは全く違います。学部では知識を身につけることが多い印象がありますが、大学院では基本的にディスカッションが中心です。私は自分が疑問に思ったことを探究していくプロセスが楽しいと感じています。また、一緒に授業を受けている現職教員の皆さんのお話を聞き、学校現場の視点を学べることも大きなメリットです。私にとっては、学部の授業よりも大学院の授業の方がおもしろいです。これは、実際に参加してみないとわからないおもしろさだと思います。

――大学院の授業で印象に残ったことはありますか?
Tさん: 「現代教育の課題研究」という授業で、子どもの非認知能力について取り上げました。子どもたちの協同する力を育てるグループワークを自分たちで実践したことが印象に残っています。また、学級経営案を作成し、現職教員の院生の皆さんからさまざまなアドバイスをいただきました。今まで授業の指導案を作ったことはありましたが、学級経営について考えたことはありませんでした。とても貴重な経験でした。
――将来、教員になった時に、大学院での学んだことはどのように活かせると思いますか?
Tさん:大学院の授業では実践的なことを学んでいるので、将来、自分が教壇に立った時に取り入れていきたいです。また、私は自閉症の子どもとコミュニケーションを活発に行うためのツールの開発に興味があり、現在、卒業研究に取り組んでいます。大学院進学後は、課題研究でこのテーマをさらに探究する予定です。研究成果を将来の実践に活かせることができたらいいなと思っています。
――今、学部・教職大学院5年課程プログラムへの参加を検討している人にアドバイスはありますか?
Tさん: もし教職大学院に興味のある人がいたら、先生に相談すれば授業の見学ができると思うので、ぜひ一度実際の授業を見てみるといいと思います。大学院進学にあたり、経済的な面で不安があるという人は、学生支援課などに相談してみてください。今はさまざまな支援があるので、意外と敷居は低いです。それから、私はゼミの先生から言われているのですが、大学院に進学してからも研究を続けることになるので、卒業研究は頑張って取り組んだ方がいいと思います。研究がどのようなものかわからない人は、大学の図書館に行けば教職研究科の紀要(※)を見ることができるので、一度、読んでみるといいですよ。

(※)教職研究科の紀要『教職実践研究』の第15号は、聖徳大学川並弘昭記念図書館ホームページ内の「聖徳大学機関リポジトリ」から全文を閲覧できます。
12月と来年1月に学部・教職大学院5年課程プログラムの説明会を実施する予定です。ご興味のある方は、ぜひご参加ください。












