教職研究科 │ 聖徳大学

教育学科の学部生と交流しました

25.12.25

12月18日、教職大学院に在籍している現職教員のお二人が、聖徳大学教育学科の「教職実践演習」に参加し、学部生と交流しました。「教職実践演習」は学部4年生の秋学期に開講されている授業であり、学生が将来教員になる上での自己の課題を自覚し、必要に応じて不足している知識や技能等を補い、教職生活をより円滑にスタートできるようになることを目的としています。学生たちの多くは、来年4月から小学校や特別支援学校の先生になります。ぜひ現職教員のお二人から学校現場の現状を学びたいということで、今回、交流の機会が設けられました。

(石田先生による趣旨説明)

最初に、この授業を担当されている石田先生から趣旨の説明がなされました。その後、まずT先生からこれまでの学校や企業でのご経験に基づくお話がありました。T先生は小学校や特別支援学校で勤務されてきました。学級担任をしていた時の教室の写真の紹介もあり、学生たちは身を乗り出して見ていました。また、社会人として気を付けるべき3つのポイントがアドバイスされると、学生たちはすぐさま自分のノートにメモしていました。

(T先生によるご講演)

続いて、O先生から教師を目指した理由、教師の仕事のよいところや課題、ご自身が作成した学級通信についてのお話がありました。実際の学級通信の写真を示しながら、学級通信に込められた教師の思い、作成にあたり気を付けることなど、学生の視点ではなかなか気づけないことを教えていただきました。

(O先生によるご講演)

お二人のお話の後は質疑応答を行いました。最初の質問は、「理論と実践の往還を実感することはありますか?」でした。お二人は学校現場や教職大学院で学ばれてきた経験を踏まえて回答されていました。他には、「教師としてどのくらい経験を積めば、自信を持って授業ができるようになりますか?」「学校には校務分掌があり、仕事が大変だと聞き不安です。今何かアドバイスがあったら教えていただきたいです。」など、これから教壇に立つ学生ならではの質問もありました。先生方は一つ一つの質問に対して、時に笑いを交えながら答えていました。そのお人柄に触れ、授業が終わった後も先生方に個別に質問している学生の姿も見られました。

教師の仕事は大変だと言われる昨今、これから教師になろうとする学生たちの不安は決して小さくないと思います。しかし、先生方のお話を伺い、学生たちは教職とは子どもたちと関わり多くの達成感や充実感を味わえる仕事であることを実感できたと思います。また、講演や質疑応答の中で、先生方は学生たちに対して、不安を軽くするようなポジティブな言葉をたくさんかけていました。お二人ともスクールリーダーとしてどのようにして若手を育てていくか、ということを考えていらっしゃったと思います。学生たちは今回の交流を通して、このような温かい先生方が学校現場にいるとわかり、心強く思ったのではないでしょうか。

院生のお二人は来年4月から学校現場に戻られます。教職に就いた学生たちとどこかで再会することがあるかもしれません。その時に、本日交流したことを思い出していただけたら嬉しく思います。

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