「教職・教員倫理演習」の授業報告
26.01.30
教職・教員倫理演習は、教師の倫理性を省察することを通して、子どもや保護者の信頼に応える実践力を高めることを目的とした授業です。学期後半の授業では、学校におけるいじめや体罰について、過去の事例をもとに検討しました。

(各回の授業では、多様な資料をもとに議論しています。)
いじめを取り上げた回では、いじめ防止対策推進法の内容を確認した上で、実際に起こったいじめ事件の報告書を読み、学校の対応について検討しました。本事案は、テレビや新聞・雑誌、SNS等を通して広く知られているいじめ事件でしたが、報告書にはこれまであまり大きく報じられてこなかったさまざまな事柄が記されていました。それらの情報を踏まえ、学校現場においていじめをどのように防止し、子どもを守ることができるのかについて話し合いました。議論の中では、何がいじめに該当するかという、いじめの形式的な定義にとらわれるのではなく、教師が日常の関わりの中で子どもの小さな異変を察知することの重要性が指摘されました。

(少人数で和気あいあいとした雰囲気で授業を行っています。)
体罰を取り上げた回では、学校教育法第11条および学校教育法施行規則第26条の規定を確認した上で、過去の体罰事案についての資料を読み、体罰を生まない学校組織の在り方について検討しました。近年の学校現場では、体罰は許されないという認識が共有されつつあります。授業では、昭和50年代から60年代の体罰の判例を読み、なぜ当時の学校現場では体罰が起こってしまったのかを分析しました。その上で、将来スクールリーダーの立場に立った際、学校における体罰を防止するためにどのような取り組みが必要かについて話し合いました。

(論文を読むだけでなく、映像作品を視聴することもあります。)
最後の授業では、「授業を通して考えたこと」をテーマとして受講生に発表してもらい、全員でディスカッションを行いました。これまでの授業で学んできた内容に加え、自身の経験や今後の実践を見据えた意見が多く出され、本授業における学びを振り返り、今後につなげる有意義な時間となりました。受講生のお二人は、まもなく教職大学院を修了し、学校現場に戻られます。ここでの学びが、今後の教育実践や学校運営に活かされることを期待しています。












