教職研究科 │ 聖徳大学

2020年度児童教育コース修了予定者に聞く ―現職小学校教員が大学院で学びなおす意義―

21.03.16

2021年3月1日、2020年度児童教育コースの3名の修了予定者にご参集いただき、オンライン座談会を開催しました。修了にあたって本学での学びについて、率直に語っていただきました。

修了予定者の皆様には、改めて教職大学院で学ぼうと思った理由をお話しいただき、入学前に学びたいと思っていたテーマが、学びを通じてどう認識が変わったか、教職大学院での学びにおいて印象に残っていること、教員経験を積んでから学んだことの意義などについて、忌憚なくお話しいただきました。

今回修了する3名の方は、いずれも小学校教員歴が10年超のいわゆるミドルリーダーの立場。違う地域の、同じくらいの経験年数・年代の仲間と学び合えたことが、貴重な機会だったという声が多く聞かれました。

今年度はコロナ禍だったこともあり、ほとんどの授業がオンラインで実施されるなど、例年とは違う部分が多々あり、入学当初から春学期にかけて戸惑うことがあったそうです。想定していた課題研究のテーマを再考する必要が生じた方もいましたが、ともに学ぶ仲間や先生方との議論を通じて、今何ができるかを考えることでき、新たなことを吸収していく楽しさを実感したと振り返っていらっしゃいました。

聞き手として印象に残ったのは、10年以上の教員経験を経たからこそ、気づくこと・理解できることがたくさんあったという点です。これまでは現場で困ったことなどがあったら、自身の経験や勘に頼っていたところ、教職大学院で教育の理論や制度、最新の研究成果などを知り自分で調べるなかで、視野が広がったということをおっしゃっていました。

このように本学での学び直しの成果を、任地に赴任した際に存分に還元してくださることでしょう。

修了生からご感想をいただいたので、以下ご紹介します。今後のますますのご活躍を、教職研究科教員一同、心より楽しみにしております。

 

<Aさんのご感想>

学校現場では学ぶ機会がなかった事柄や視点で学ぶことができました。先生方には各分野の「入り口」を教えていただいたと思います。来年度以降も学びを継続していくことにより、入り口から一歩ずつ進んでいきたいと感じています。 懇切丁寧にご指導いただき、先生方には本当に感謝しています。 

年齢も教職経験も同じくらいの院生4人で議論することができ、他校や他市、他県の事例を学ぶことによって自校や市の特徴をより理解することができました。院生の皆さんにも感謝しています。

 

※令和3年3月12日(金)9:30から学位記授与式が行われ、学長より全員に教職修士(専門職)が授与され、晴れて修了となりました。

(文責:萩原真美)

 

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