外部講師から熱く学ぶ「教育行政特論」
22.01.08
令和3年11月13日(土)の「教育行政特論」は、千葉県教育庁東葛飾教育事務所吉本明広所長をお迎えしての講義。私の研究室から、Teamsでのオンライン授業でした。講義のタイトルは「東葛飾教育事務所管内の現状と課題」ということで約60分の講演をしていただきました。
内容としては、「管内の現状と課題」「学校訪問から」「不祥事根絶と人材育成」です。東葛飾管内は、千葉県の他の地区とは異なり、学校数が増加していること、小学校の児童数、中学校の生徒数を合わせると増加していること、学級数は小、中学校とも増加している、などの説明がありました。
また、「業務改善」における「見える化」の大切さ、「不祥事防止」にあたっての「不正のトライアル理論」、「人材育成」にあたっての「お・ひ・た・し」の大切さ、等分かりやすく具体的なお話に、学校現場の現状を考えながら受講させていただきました。この内容は、管内の小中学校校長会議で所長自ら講話している内容とほぼ同じような内容を講義していただいており、「教育行政特論」ならではの醍醐味です。その後の、質問等も積極的にだされましたが、時間に限りがありましたので、チャットでの質問をいただき、とりまとめて、所長へ送らせていただきましたら。Q&Aの形で回答をいただきました。「教育行政特論」の最終回で、改めて情報共有します。
12月4日(土)は、文部科学省スポーツ庁政策課学校体育室の藤岡謙一室長をお招きして、4限、5限の2コマ続きの授業として実施しました。一部の院生は、3限を対面授業であったので、ゼミ室からのオンラインで参加の授業です。
今回はZoomでのオンライン授業です。藤岡室長は、初等中等教育局財務課では教員の勤務改善を担当、また岐阜県教育委員会では学校支援課長、教職員課長、そして文部科学省では初等中等教育局参事官付学校運営支援企画官としてコミュニティスクール、教員の働き方改革を担当されています。
在中国日本大使館参事官等を歴任後、現職にあります。本学とも関りがある先生です。
様々な経歴に裏打ちされた話に、院生は吸い込まれながら聞き入っていました。「国における教育行政の組織や政策の企画立案等の仕組みについて理解する」という目標に沿った講演は約120分。
休憩後、質疑応答、そしてディスカッションを行いました。身近な話題にも触れながらのデスカッションを繰り広げる中で、コンピュータ画面に向かって手ぶりを交えて熱く語りかける院生もいました。
国の政策が自分事として感じながらの充実した時間となりました。時間が経つのも忘れ、感想や質問、そして意見が交わされた「教育行政特論」となりました。改めて、意見や質問、お礼をまとめ、藤岡先生に送らせていただきました。
前後しますが、11月20日(土)には、「流山市教育委員会の教育行政組織」ということで、流山市教育委員会学校教育部次長兼学校教育課長の宮本信一様はじめとして、学校施設課、指導課の皆さんが流山市の教育行政について説明していただきました。4年連続人口増加率日本一の教育行政の説明を聞いて、院生が元気をもらっているように思いました。院生からの質問も多岐に渡り、それに対して丁寧な解答をいただきました。
「教育行政特論」ならではの授業の様子が伝わりましたでしょうか。引き続き、行政に携わる方々からの講演を基調とした授業を実施していきたいと思います。(文責:堀子)