日本教職大学院協会研究大会に本学修了生・在学生が参加
19.01.30
2018年12月8日(土)~9日(日)に、一橋大学一橋講堂において、
第10回日本教職大学院協会研究大会が開催されました。
本学を代表して2日目のポスターセッションに、
教職研究科幼児教育コースの修了生山本秀子さん(帝京平成大学教授)、
吉田治子さん(東京家政大学ナースリールーム保育士)の2名と
在学生木村香代さんが参加しました。
与えられた時間は質疑応答も含めて一発表10分というものです。
山本さん、吉田さん、木村さんが履修された大学院の授業
「保育研究の理論と実践」で取り組んだ
「集団生活における幼児のけんかやいざこざに対する保育者の意識
―幼稚園教諭へのアンケート調査を通して―」
と題してのポスター発表を行いました。
内容は『幼児期のけんかやいざこざの体験は自我発達や人間関係形成上
欠かせないものであるが、それらの経験の量と質は、日中の大半を過ごし、
集団生活の場で共に過ごす保育者の影響が大きい。
そこで、保育者がけんかやいざこざをどのようにとらえ対応しているか
について保育者の意識を探っていくことを目的とした。
その結果、多くの保育者がけんかやいざこざは人間関係を学ぶ上で
重要であると認識しており、その対応は低年齢児へは「受け止める」
「一緒に考える」などの指導法が多くみられ、
5歳児へは「受け止める」ことを前提に「子どもたちで解決できる」
ように指導し、今後の仲間関係やクラスづくりにつながるような指導を
していることが明らかとなった。』というものです。
発表を終えた山本さん、吉田さん、木村さんは以下のような感想を述べていました。
「幼児教育コースがある教職大学院は、本学教職研究科だけのため
あまり関心がないのかと思っていたが、幼小連携の観点から関心をもって
質問をしてくださる方もあり、大変勉強になった。
他者に自分の考えを伝えることも難しさを痛感した。
他大学の教職大学院の院生の方々と交流することができ、今後の研究の
示唆を得ることができた」
今回のテーマは、保育現場に生起する課題に取り組むアクション・リサーチであり、
保育現場や保育内容の改善にどのように取り組むかについて具体的に
大学院の授業の中で具体的に取り組みながら研究成果をまとめていったものです。
大学院修了後も、大学院での学修・研究の成果を活かしてそれぞれの現場で
活躍してほしいと願っています。